ScanSnap S1500と裁断機での自炊作業

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必要に迫られて、久々に本の裁断とスキャナでのデータ化(俗に自炊と呼ばれる作業)を実施したので、手順なんかを書いてみる。

私が自炊時に使用しているアイテムは、主に以下の3つである。

 

・スキャナ ScanSnap S1500
 

FUJITSU ScanSnap S1500 Acrobat X 標準添付 FI-S1500-A
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自炊作業で用いるスキャナの定番機種。ScanSnapシリーズの最上位モデルでそこそこ値が張るけど、数百ページの本を何冊もスキャンしたい人はこのモデルにしておいた方が良いです。動作の様子はYoutubeなんかで見ることができますが、下位モデルとスキャンのスピードが全然違います。

 

・裁断機 PLATA 大型ペーパー断裁機 PC009
 

PLATA 大型ペーパー断裁機 PC009
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販売店ごとにいろんな名前で呼ばれているせいか、俗に中華裁断機と呼ばれている奴です。Amazonの販売店ではそれらしい型名が付いてるんですね。楽天では「大型ペーパーカッター裁断機」なんて名称で売ってました。

定番機種はプラスのPK-513Lなんですが、以下の理由で私はこの中華裁断機を使用しています。

・値段が安い

PK-513Lは3万円前後と結構高いんですが、中華裁断機は1万円ぽっきり。

・ある程度分厚い本でも一度で裁断可能

PK-513Lは約15mmのところ、中華裁断機は40mmまで可能。(公称値)

 

・カッターマット付きペーパーカッター

表紙やカバーをカットするために、定規とカッターが一体になったタイプのものを使用しています。こんなやつです。

 

 

今回自炊する本はかなり分厚い。そこには涙なしには語れない事情があった。

この写真を見てピンと来たかもしれない。そう、試験が近いのである。なんと4月の第3日曜だというから驚きだ。

なんだかとても分厚い。 こんなブログ書いてないで、とっとと勉強始めた方がいいんじゃないでしょうか。

いやね、これには大変情けない事情がありましてね。基本的に楽をしたい私は、試験勉強をする上でまず全力で近道を探すんですよ。

で、勉強する以上に真剣な眼差しでAmazonのレビューなんかを見て参考書を探すんです。するとあったんですよ。私にピッタリなのが。
 

ポケットスタディ 情報セキュリティスペシャリスト
村山 直紀
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この本1冊で合格しました」なんていう私の大好物なレビューがあって、内容を見てみると「ある程度の知識やITに関わる業務経験がある方であれば、抵抗もなくすんなり読める本」「2週間で合格」なんて書いてあるんです。

自己紹介にも記載した通り、いちおうIT業界の片隅でネットワーク関連っぽい仕事をしており、情報処理技術者としては昨秋にたまたまネットワーク系の上位資格にもパス出来たので、これはまさに私の条件にピッタリじゃねーかと。

当然すぐにポチって、例によってAmazonプライムですぐに届きましたが、本を開いて愕然としました。そこには、抵抗ありまくりですんなり読めない私が居たのです。

あれですね、以前からがんばって近道しようとしていたので、レビュアーさんの言う「ある程度の知識」ってのが身についてなかったんですね。そんなわけで、必要に迫られて泣きながらこの分厚い参考書を自炊しているわけです。

 

試験から現実逃避しながら、さっそく裁断開始。

さて、この中華裁断機ですが、購入者レビューにもあるとおり油が凄いんです。しばらく使用していないと、本を挟む部分に油がべっとりな状態になってます。

なので、まずは雑誌なんかを試し切りして、油をふき取ります。これは、私が週刊マンガ誌で唯一継続して読んでいるヤングジャンプの最新号ですね。

こんな感じで思い切り挟みます。

おりゃー!と刃をおろします。

ヤングジャンプ程度の厚さなら余裕で裁断できます。

さて、余分な油も取れたところで、本番といきましょうか。こんな感じでカバーを外します。

中華裁断機で分厚い本を裁断する際のコツは、この写真のようにほんの少しだけ斜めに設置すること。マス目を見るとわかる通り、ちょっとだけ右下方向に斜めってます。

あともう一つコツがあって、このハンドルで思いっきり本を挟み込む事。大人の力でハンドルが回らなくなるまで思い切り挟むぐらいでちょうど良いかもです。あ、一応壊れない程度で。

あとは体重をかけてレバーを思い切り下ろすのみ。

40mmぐらいある分厚い本も、このように綺麗に裁断できました。

カッターで表紙カバーの大きさを調整します。

ちょうど良い大きさにカットできました。私の場合は、カバーは前面のみスキャンします。

これで本の準備は完了です。

 

ScanSnapで取り込む

あとはひたすらScanSnapに読み込ませていきます。

ふたを開くと電源が入ります。

私の場合は、表紙カバーと本文を分けてスキャンしています。

まずは表紙カバーですが、カラーのスーパーファインでスキャンします。また、オプションの選択で「文字をくっきり」ってのを外してます。

カバーのみスキャンしました。

次に、本文を取り込みます。紙の厚さにもよりますが、こんな感じで数十枚単位でセットします。

ScanSnapの設定はこんな感じ。今回スキャンする本の内容はカラーが多いので、本文もカラーで読み込みます。カバーを読み込んだ時からの変更点は、オプションで「文字をくっきり」にチェックを入れた部分のみです。

ちなみにカラーモードは、カラー以外にグレーと白黒が選択できますので、本の内容によって適宜変更します。

こんな感じでどんどん読み取られていきます。

読み込みが完了すると、ScanSnap Organizerというアプリケーションで編集が出来るようになります。スキャンしたカバーと本文が見えていますね。

あとは、ScanSnap Organizerの機能でカバーと本文を結合して完成です。

完成したPDFファイルは、カラーで773ページ。ファイルサイズは約280メガバイトでした。

 

長くなってしまったので、タブレット端末等での表示については次回のエントリーで。

今回作成した自炊ファイルについて、新しいiPadiriver Story HD、あるいは各種スマートフォンなどの手元にあるデバイスで表示して、それぞれ見やすさなどをチェックしてみようと思う。

 

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