故障したLinkStationから自力でデータを復旧する(後編)

前編では、故障したLinkStationから何とかハードディスクを取り出しました。後編ではこのディスクからデータを救出したいと思います。

こういった作業をする際には、ハードディスク用のクレードルがあると便利です。私は「裸族のお立ち台」という製品を使っています。

 

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これに、ハードディスクを上からぶっ挿します。

この製品は、背面にUSB2.0とeSATAの端子があり、いずれかのインタフェースでPCと接続することが可能です。最近はUSB3.0対応版も発売されたみたいですね。

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今回はUSB2.0でPCと接続します。裸族のお立ち台に電源を投入すると、ハードディスクから「ウィーン・・・」というモーター音が聞こえ始めました。

しかし、Windows 7のパソコンでは、「ハードディスクを初期化しますか?」といったメッセージが出て、このハードディスクを認識できませんでした。

ちょっと調べてみたら、LinkStationはUNIX系のファイルシステムを使用しており、Ext2だかExt3のファイルシステムを認識するOSじゃないと駄目みたいなんですよ。

 

ネットブックでUbuntuをライブ起動する

Ubuntu等のLinuxディストリビューションは、PCにLinuxをインストールせずに、CDやDVDから起動するライブ起動という事ができるようです。

そこで、手元にあったネットブック Aspire OneでUbuntuをライブ起動して、ハードディスクを接続してみることにしました。
使用したUbuntuは、たまたま転がっていたバージョン9.04です。けっこう古いバージョンですね。

DVDドライブを接続して、UbuntuのDVDから起動したところ。「コンピュータに変更を加えないでUbuntuを使ってみる」というのを選択すると、いわゆるライブ起動ができます。

Ubuntuのライブ起動が完了しました。

おそるおそるハードディスクを接続してみると・・・おお、うまいこと認識してくれたようです。

あとは、ネットブックにLANケーブルを接続して、ホームネットワーク経由でハードディスクの中身をWindows Home Serverへコピーします。

あーあ、最初からWindows Home Serverにバックアップしておけば、こんなに焦らずに済んだのにね。

 

今回はたまたま運が良かった。

今回は、たまたまハードディスク自体の故障では無かったため、運良くデータを取り出す事ができましたが、やはり大事なデータは冗長化されたディスクや、クラウド環境等に保存しておくべきですね。

私の環境では、メインで使用しているデスクトップPCのCドライブがRAID1のミラーリング、および趣味で組んでいたWindows Home Serverが冗長ディスクになっていたにも関わらず、ディスク冗長されていないNASにデータを格納しっぱなしになっていたのが良くなかったという事です。

かなり懲りたので、今後はちゃんとWindows Home Serverやクラウドでデータ管理していこうと思います。

 

なお、LinkStationをこじ開けたりすると、おそらく保証は受けられなくなると思いますので、もし実施される場合は自己責任でお願いします。

 


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