サーバ仮想化の検証環境が欲しくてキューブPCを組んだお話(前編)
2012年9月1日 | デジモノ
サーバ仮想化環境が手元に欲しくなったため、キューブ型のPCを組んでみた。
メインのデスクトップPCはWindows 7の環境を使い込みすぎており、ハイパーバイザからインストールし直す気にならなくて、仕方なく新しいPCを組むって事にしたんです。どうみても物欲に負けただけですが。
メインのデスクトップPCに、このブログによく登場するネットブック。あとは去年衝動買いしたMacBook Airに、旧メインPCを活用したリビングPCと、無駄にPCの数だけが増えていきますね。 あ、Atom330で組んだWindows Home Serverもあったんだっけ。困ったものです。
関連記事一覧
・サーバ仮想化の検証環境が欲しくてキューブPCを組んだお話(中編)
無償の仮想化基盤であるVMware vsphere Hypervisor 5を導入し、各種OSのインストール準備と、インストール先となるVMの作成を実施します。
・サーバ仮想化の検証環境が欲しくてキューブPCを組んだお話(後編)
CentOS 6.3とUbuntu 12.04、およびWindows 8 Enterprise RTMの90日評価版をVM上にインストールして動作確認します。
当初は安価なサーバを購入するつもりだった
Sandy Bridge世代のサーバが、なぜか1万円台前半で売られていたりする事があるんですが、当初はそれを購入しようと思ったんです。でも、ちょーでかくて設置場所に困るので、なるべく大差無い価格でキューブ型PCを組んでみよう!と思ったのが始まりです。
売り上げランキング: 7252
たまたま、ハードディスクはちょっと前にぶっ壊れたLinkStationから取り出した1TBのがあるので、あとはCPU・マザーボード・メモリ・電源とケースを用意すれば良いわけです。1万円台で。安価なサーバより高くなると悔しいのでね。
がんばって安価なパーツを探してみる
Mini-ITXのマザーボードが割高で、いきなり挫折しそうになったけど、オークションでよーやく安価なのが見つかりました。選択したパーツは以下の通りです。
- CPU インテル Celeron G540
仮想化支援機能があるCPUの中で、安価なものってことでSandy Bridge世代だとCeleron一択でした。
売り上げランキング: 944
- メモリ CFD販売 DDR3 W3U1600HQ-4G x 2枚
メモリも安くなったもんですね。4GB×2枚で3000円台とか。
売り上げランキング: 97
- マザーボード ASROCK H77M-ITX
今回の頑張りポイント。H77チップセットのものが4000円台でオークション出品されていたのを落札。H77チップセットなので、将来Ivy BridgeのCPUが欲しくなっても大丈夫です。
売り上げランキング: 3423
- 電源・ケース JMAX JX-FX100B
ケースは電源一体型のやつで安く押さえました。あんま拡張するつもりは無いので、電源は150Wもあれば十分ですね。
売り上げランキング: 10820
- ハードディスク SAMSUNG HD103UJ 1TB
この前ぶっこわれたLinkStationから引っこ抜いたやつです。
その時の記事はコチラ。
パーツが揃ったので組み上げていきます
こんな感じでパーツが揃いましたので、さっそく組み上げていきます。
まず、ケースから。JMAXのJX-FX100Bです。正面から見るとこんな感じ。中央に電源スイッチと、USB2.0およびオーディオ・マイク端子があります。今回は使いませんが、光学ディスクドライブ用のスペースもあります。シンプルでいいですね。
上から見たところ。前面が左右非対称のデザインです。
ケース背面にある3箇所のネジを外して、ケースを開けます。
こんな感じで、後ろへスライドさせて開けます。
内容物です。電源が内蔵されているので、あとはマザーボードとハードディスクを組み込むだけですね。
マザーボード H77M-ITXを取り出しました。LGA1155のCPUソケット、メモリソケットは2つ。それとSATA3×2およびSATA2×2が見えてます。それぞれでRAIDが組めるようなので、メインで使用しているデスクトップPCが壊れたら、こちらに乗り換えても十分満足できそうです。
背面パネル。USB2.0×4にUSB3.0×2。映像端子はVGA、DVIにHDMI。ギガビットイーサポートが一つにe-SATAも付いてます。
マザーボードをケースに取り付けます。私が愛用しているVICTORINOXのサイバーツールは、このようにドライバーを直角に扱う事も可能なため、ネジを回しにくい部分もしっかりと締めることができます。
CPUとクーラー、メモリを2枚挿しました。このケース、小型ながらも思ったよりスペースに余裕があり、パーツや各種コネクタもスムーズに取り付ける事ができました。
最後にハードディスクを取り付けて、とりあえず完成です。
とりあえず起動確認
液晶モニタを接続し、起動確認します。今までBIOSしかいじった事なくて、UEFIは初めてなんだけど、ずいぶんと綺麗に表示されるんですねー。マウスも使えるし。
マザーボードの状態を視覚的に確認できるんですねー。べんり。とりあえず今回組み込んだパーツは、すべて問題無く認識できているようです。
というわけで、前編ではキューブPCの組み立てを実施しました。長くなりましたので、仮想化環境の構築については中編と後編に分けて書きます。
売り上げランキング: 18340